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8月13日、中国が発表した各経済指標は、政府の一連の刺激策にもかかわらず、景気が一段と減速したことを示す内容となった。写真は北京の人民大会堂前で昨年7月撮影(2014年 ロイター/Jason Lee)
[北京 13日 ロイター] - 中国が13日発表した各経済指標は、政府の一連の刺激策にもかかわらず、景気が一段と減速したことを示す内容となった。経済成長率を目標水準で維持するには一段の政策支援が必要となりそうだ。
8月13日、中国が発表した各経済指標は、政府の一連の刺激策にもかかわらず、景気が一段と減速したことを示す内容となった。写真は北京の人民大会堂前で昨年7月撮影(2014年 ロイター/Jason Lee)
[北京 13日 ロイター] - 中国が13日発表した各経済指標は、政府の一連の刺激策にもかかわらず、景気が一段と減速したことを示す内容となった。経済成長率を目標水準で維持するには一段の政策支援が必要となりそうだ。
中国国家統計局が発表した7月の中国の鉱工業生産は、前年同月比9.0%増加した。伸び率は前月の9.2%から低下したものの、ロイターがまとめた予想と一致した。
一方で、7月の小売売上高は前年同月比12.2%増。予想は12.4%増、前月は12.4%増だった。1─7月の固定資産投資は前年同期比17.0%増と、増加率は1─6月の17.3%から縮小したほか、予想の17.4%増も下回った。
また、1─7月の不動産投資は前年同期比で13.7%増加し、不動産販売は前年同期比8.2%減少。いずれも1─6月の増減幅に比べ悪化した。
1─7月の不動産販売面積は前年同期比7.6%減、不動産販売実績額は同8.2%減だった。着工面積は同12.8%減少した。
政府は不動産投資の減少を補うため、鉄道や公共住宅プロジェクト向けの支出を前倒しし、建設を加速させている。中国人民銀行(中央銀行)も市場の金利を低めに誘導し、一部銀行を対象に預金準備率を引き下げるなど、緩和的な金融環境を演出している。
これらに先立って発表された、経済の流動性を示す社会融資総量は、7月は2731億元。前月の1兆9700億元のおよそ7分の1の水準にとどまり、世界的な金融危機が深刻だった2008年10月以来ほぼ6年ぶりの低水準となった。
ANZ(上海)のエコノミスト、周浩氏は「7月の指標、特に投資指標は基本的に市場予想を下回った。これは主に不動産市場の軟化が原因だ」と指摘。「年間成長率7.5%を達成するために政府は一段と政策を緩和しなければならなくなるだろう」と述べた。
中国の第2・四半期経済成長率は、前四半期の7.4%から若干加速し、政府の年間目標と一致する7.5%となった。しかし、大部分は政府の刺激策によって押し上げられたのが実情で、モメンタムの本格的な回復とは言い難い。