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4月18日、東京株式市場で日経平均は反発。写真は都内の株価ボード。14日撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)
[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発。終値では4月8日以来1週間半ぶりに節目1万4500円を回復した。ただ東証1部の売買代金は1兆1502億円と今年最低を更新。グッドフライデー(聖金曜日)で主要な海外市場が休場で海外投資家の動きが鈍いといい、「閑散に売り無し」(準大手証券)の状態となった。
4月18日、東京株式市場で日経平均は反発。写真は都内の株価ボード。14日撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)
[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発。終値では4月8日以来1週間半ぶりに節目1万4500円を回復した。ただ東証1部の売買代金は1兆1502億円と今年最低を更新。グッドフライデー(聖金曜日)で主要な海外市場が休場で海外投資家の動きが鈍いといい、「閑散に売り無し」(準大手証券)の状態となった。
朝方は、外為市場で102円台半ばへと進んだドル/円が支援材料となり、トヨタ自動車<7203.T>やソニー<6758.T>など主力輸出株に買いが先行。麻生財務相が「6月の成長戦略で年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の在り方が議論されることになっている」と述べたことが材料視されると、日経平均は一時119円高となった。
後場寄り後には仕掛け的な先物売りでやや伸び悩む場面はあったが、追随する動きは限られた。投資信託の新規設定に伴う買いなどが下支えしたという。もっとも欧米市場に加え、香港やシンガポールなどのアジア市場も休場で「海外勢からの注文は薄い」(外資系証券トレーダー)うえ、来週以降の日米企業の決算発表を見極めたいとして、国内の機関投資家も手控えムードだった。
市場では、投資家の関心が企業業績よりも政策を重視しているとの見方が出ている。岡三証券・日本株式戦略グループ長の石黒英之氏は「今週は安倍首相と黒田日銀総裁の会談や麻生財務相の発言などに対する市場の反応が良く、政策重視の姿勢が垣間見えた。一方でPERが割安なままに放置されているのは、投資家が業績を見ていない証拠だ」と述べた。
東証1部の売買代金は2012年12月12日以来1年4カ月ぶりの低水準となった。東証1部の出来高も前日比3割超減少の12億3540万株にとどまり、12年8月27日以来1年8カ月ぶりの薄商いとなった。
個別銘柄では、インターネットイニシアティブ <3774.T>が高い。ビックカメラ<3048.T>が格安スマートフォン販売に参入し、通信サービスではIIJがNTTドコモ<9437.T>から借りた回線を利用して提供することが明らかとなり、材料視された。またSUMCO<3436.T>は急反発。海外半導体株の上昇が買い手掛かりという。一部海外資金の流入も観測された。
東証1部騰落数は、値上がり1150銘柄に対し、値下がりが486銘柄、変わらずが167銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 14516.27 +98.74
寄り付き 14489.37
安値/高値 14442.74─14536.67
TOPIX<.TOPX>
終値 1173.37 +6.78
寄り付き 1172
安値/高値 1166.98─1173.41
東証出来高(万株) 123540
東証売買代金(億円) 11502.98
(杉山容俊)